沼津の夜

出張は疲れましたが成果はまずまず。だけど夜の部はサイアク。
仕事が終わった後、敵さんと夕食を食べて軽く飲んだまではヨロシイ。そこではうまくケムに巻いたんですが、どうしても飲みたい欲望のかたまりになっている敵の波状攻撃はすごかった。
ホテルまでの道に偶然を装ってまず1人。しかしこれはなんとか断る。そしてホテルに到着。すると今度はホテルの前に2人。
「遅いじゃないですか! 早く行きましょう」
とすごい勢いで拉致られそうになるも、だけどこれも何とかクリア。ひーこらひーこら部屋に戻って一服つけると電話が鳴る。これは当然シカト。「ったく、部屋にもいられんわい(怒)」と、コンビニに逃げる。「はあああ、疲れたのう。しっかしおっさんは元気じゃな」と思いつつ買い物。そしてコンビニから戻るとロビーにまた別のオッサンが待ち受けている。しかも今度は、一緒に出張に来た係長が人質にされている。
「係長だけいってくださいよ」
と断るも
「観念しないさい。これは上司の命令じゃ。付き合いなさい川中くん」と言われ、もう逃げようが無い。川中あえなく捕獲さる。
数時間後、酔っ払った勢いもあって敵はどんどん馴れ馴れしくなる。
敵「川中さん、会社ではニックネームとかないんですか?」
川中「いや、特にはありませんねぇ(なんでそんなこと聞くんじゃ、ワレ)」
係長「がはははは〜 ウソこくなっつーの。いいのがあるんだよ。サイコーのあだ名がさ」
川中「…(このアホタレ係長が。つーかさ、部下より先に酔っ払うなよ)」
敵「川中さん、ウソはいけませんよ、ウソは」
川中「ウソついたつもりは毛頭無いんですけれども(ウザすぎる…)」
係長「なにいっちゃってんだよ、番長!!」
川中「…(番長ゆーな、番長と)」
敵「番長?! がっははははははは」
敵「言い得て妙ですなぁ。うはははははは」
敵「ねーねー、ママ、このお嬢さん、会社で番長って呼ばれてんだってさぁ、ぐふふふ」

こうして「番長」と呼ばれたまま沼津の夜は更けいったのであります。バ係長はメロメロ。ホテルに戻っても鍵穴に鍵を差し込めないほど泥酔。仕方なく空けてあげても「アリガトウ」の一言も呂律がまわらない。
ちなみに敵チームにケータイ番号を教えろといわれたので、わざと違う番号を教えてやリました。
だって登録名に「番長」はひどいもんなぁ。ずえったいに教えてやるもんか!!