呼び出すなっつーの

会社関係で訃報が入る。不幸が多いですね、季節の変わり目って。でも、仕事が終わらず欠席。仕事がひと段落したのはPM9時前のこと。


『ほえぇぇ…疲れたなぁぁ』


机の上を片付けて帰りしたくをしているとケータイがぶるぶる。


『なんじゃい、こげな時間に一体誰じゃい』


表示を見ると技術部の部長(以下、加藤紘一にソックリなんで自民党と呼びます)から。なーんかいやな予感。

川中  「はい、こちらカマナカ」
自民党 「おーおー、いまどこだ?」
川中  「会社です。いま終わりましたケド」
自民党 「そか。じゃ、駅で待ち合わせだ」
川中  「な、なんでですか?」
自民党 「例の通夜帰りでいま横浜駅だから、30分後でいいよな?」
川中  「だから、なんで待ち合わせなきゃいけないんですか、自民党さんと」


どうやら敵は自民党1人ではないらしく、こっちの話も聞かずに大きな声で


「仕事終わったってさぁ〜」
「そうか、じゃ、大丈夫だな」
「いつもんトコでいいだろ」


などと騒いでいるのが聞こえる。通夜帰りに呼び出すなっつーの(苦笑)


川中  「つか、明日も仕事なんですから帰ったほうがいいですよ」
自民党 「圧倒的多数でカマナカの2次会合流は可決されました」

「○○駅の北口に20分〜30分後でイイダロ」
「そーだな、あ! 電車が来たぞ!」
「乗れ、乗れ!!」


そんなやりとりが後ろで聞こえ電話はぶちっと切れる。かけ直しても繋がらない。これはもう、行くしかあるまい(涙) かくして待ち合わせ場所へ向かいオヤジ軍団と合流。ところがなんか違和感を感じる。そーだ、通夜帰りなのに、みんな香典返しを持っていないじゃんか。


川中  「みんな紙袋はどうしたんですか、香典返しは」
自民党 「んんん??  !!」
オヤジ1 「あれ、どうしたかな」
自民党 「おっかしいなぁ…」
オヤジ2 「さっきの店に忘れたんじゃないか、もしかして」
川中  「さっきの店ってなんですか? 横浜駅で飲んでたんですか?」
自民党 「そうそう。通夜の後に一軒寄ってきた」
おやじ 「あー、そーだよ、そーだよ、テーブルの下に置いたもんな」
自民党 「違う! 違うよ、店を出るときにオレ、3人分ちゃんと手に持ったもん」
オヤジ2 「はぁ? じゃ、自民党が持ってなきゃおかしいじゃんか」
自民党 「・…・…あ゛!!! 切符買うときに足元に置いたよ、そんでそのままだ!」
オヤジ1 「そーだ、そーだ、切符買った後さ、慌ててみんなでトイレに駆け込んだじゃん」
自民党 「そーだ、御叱呼が限界で駆け込んだよ、あーあー、慌ててたもんなぁあん時」
オヤジ1 「つーかよー、後ろのやつも忘れてますよとか一声かけても罰はあたらないだろーによー」
川中  「そういうのを逆恨みってゆーんですよ」
オヤジ2 「ま、忘れちゃったもんはしゃーねぇな」


券売機の下に置かれた3つの香典返し。駅員さんはどう処分したんですかね。やっぱり遺失物預かり所? 喪主の名前とか住所とか中に入ってるのにねぇ(爆)
それから一向はいつもの店に寄って12時過ぎまで飲みつづけました。


それにしてもアホですね。家に帰ってカーチャンになんと申し開きをするんでしょうか。まさか「風に吹かれて飛んでいってしまった」とか「置き引きにあった」とかいうんじゃなかろうな。

しっかし、どーでもいいが、通夜帰りに呼び出すなよな、マジで。